2025年度 筑坂推薦入試小論文の出題形式
3つの資料をもとに論じる新形式
2025年度の高校入試(特別選抜)小論文は、事前に予告されていた通り「3つの資料をもとに論じる形式」で出題されました。
複数の資料から日本社会が抱える課題を読み取り、今後の対応について自分の意見を述べる問題です。
良問といえる理由
3つの資料はいずれも意味が大きく、受験生に社会を多角的に考えさせる構成となっていました。
非常によく練られた問題であり、作問に相当な労力がかかったことが推測されます。
出題資料の詳しい内容
資料1:政治刷新車座会議(自民党HP)
自民党の公式サイトに掲載された「政治刷新車座会議」に関する発表。
政治と社会のつながりを意識させる狙いが感じられました。
出典:自由民主党ホームページ「政治刷新車座会議」(2024年3月16日)
資料2:ひとり親家庭と社会的支援(日経新聞)
『日本経済新聞』(2024年10月14日 朝刊)の記事抜粋。
ひとり親家庭の厳しい現状や社会的支援の課題を扱い、家庭や子どもをめぐる不平等を考えさせる内容です。
出典:日本経済新聞 2024年10月14日 朝刊
資料3:日本人の生活時間の使い方(厚労白書)
厚生労働白書(令和6年度)の「日本の1日」を基にした統計資料。
日本人の生活時間配分を示し、働き方・家事育児・余暇のバランスに注目させる内容でした。
出典:令和6年度 厚生労働白書「日本の1日」
採点基準と合格答案の条件
段落構成と字数制限
答案は段落ごとの関係が明確であることが求められ、字数は最低500字以上とされています。
理由・根拠を示すことの重要性
特に重視されるのは「理由や根拠の明確化」です。
複数の資料に共通する特徴や読み取れる傾向を根拠として、自分の意見を展開することが不可欠です。
資料の引用とメモ作成の工夫
「資料3によると~」といった引用を明示することが求められます。
また、構想メモは必ず別紙に残す必要があります。出題者は「資料を検討した上で考えを述べているか」を重視しているためです。
受験生が注意すべきポイント
先入観を捨て、客観的に読む
資料を読むときに「自分の考えと同じ内容を探そう」とするのは危険です。
思い込みに引っぱられると、資料の本質を見誤る可能性があります。
思い込みよりも資料比較を重視
大切なのは複数資料の比較から見えてくる共通点や新たな発見です。
そのためにもメモを取りながら、客観的に理解する習慣を身につけましょう。
他校にみる類似問題と活用法
都立日比谷高校
複数資料を参照して600字を記述する問題が出題されています。
都立新宿高校
複数資料を参照し、80~250字の設問が複数出題されています。
これらの問題に取り組むことも、筑坂対策に有効です。
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2025年度問題をもとにした類題作成
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てんさく部屋 近澤麻美子